ここでは「1○に貴賤なし」シリーズに共通するの正誤判定基準を公開いたします。
これは、微妙な正誤判定があった場合、判定基準を事前に提示しておくことで、解答者との認識の齟齬を少しでも無くすことを目的としています。
他の大会の正誤判定より、判定内容はかなり多いです。従って、
- カウント・解答方法・再解答や不備の取扱
- 個別の解答方法(固有名詞)
- 個別の解答方法(固有名詞以外)
の3つに分けて開示いたします。②、③については以下参照ください。
ただ、競技として運営することを考えると、明文化しにくいことも多く、本来ならばもっと必要だと思っていますので、ご容赦ください。
従って、他の大会、例会と違う部分を提示した要約版を別途記載し、大会当日にも説明の時間を設けます。
カウントについて
シンキングタイム
- 最初にボタンが押されてからのシンキングタイムは、司会者が解答者に呼び掛けてから5カウントとします。この間に解答を始めてください。
- ボタンを押した人の誤答により解答権が回ってきた際のシンキングタイムは、司会者が対象者に呼びかけてから3カウントとします。この間に解答を始めてください。
- 問題文が読み切られた後のシンキングタイムは3カウントとします。
解答を始めた後のカウント
解答を始めた後、途中で発声がなくなったり、「あー」「うー」などの解答とは言えない言葉が聞えた時は、正誤判定は「言い切りです。」と宣言します。
その後に1カウント以内に新たな発声がなければ、その直前までの発声に基づいて正誤判定を行います。
ただし、明らかに言いきったと判断した場合は、「言い切りです。」との宣言なく、その直前までの発声に基づいて正誤判定を行います。
タイムアップについて
解答を始めた後で、解答の一部がタイムアップのブザーと重なった場合は、時間切れの扱いとせず、有効解答とします。
ただし、タイムアップのブザーが鳴った後で解答を発した場合は、時間切れで誤答の扱いとします。
解答方法について
複数解答について
複数のものから一つだけを答える場合、主催者が用意した解答のみを正解とします。
従って、事前に「『○○と○○』というで解答お願いします」とアナウンスしない限り、「○○と○○」という解答は再解答の対象とせず即誤答扱いです。
解答方法指定について
解答方法について、事前にどのように解答するか指定することがあります。その場合は、その指定方法に則って解答ください。
また、別記事で取り上げる個別の解答方法の例外を認める場合、「〇〇なしでの解答を認めます」とアナウンスすることがあります。その場合は、例外解答であっても正解とします。
再解答の取り扱い
以下のケースが発生した場合、正誤判定者は解答者に対して再解答を促します。
- 解答が聞こえなかった場合(解答がブザーと重なった場合も含めます。)、正誤判定者は「聞こえませんでした。」と宣言して再解答を求めます。
この場合、解答者は最初に言った答えをそのまま答えてください。 - 解答が「正解に限りなく近いが、そのままでは正解にならない」と正誤判定者が判断した場合、「もう一度お願いします。」と宣言して、解答者の再解答を求めます。
この時、解答者は最初に言った答えをそのまま言わず、言い換えて解答してください。
「正解に限りなく近い」場合の事例
「もう一度お願いします。」の対象となる、「正解に限りなく近い」という判断の事例は以下のとおりです。(ただし、下記以外の事例でも「もう一度お願いします。」の対象とすることもあります。)
- 漢字解答の場合、読みが違う場合
- 後限定で「〇〇語」などの解答方法の指定があるが、違う指定で答えた場合
- 解答方法について不足がある場合
(ただし、日本人の姓名で姓しか答えないなど、以下に述べる 所定の解答に従っていない場合は即✕) - 該当部分が正解していても他の部分が違う場合
(例:イディオムの一部の解答を要求する場合、解答として指定した以外の部分の不一致) - 問われている年代・時制以外での通称・正式名称を答えた場合
(例:現在の芸名・施設名を問う問題で、過去の芸名・施設名を答えた場合)
また「もう一度お願いします。」となったときに「どのように『正解に限りなく近い』のか?」ということは正誤判定者は言いませんので、解答者は推測した上で対応ください。
「どのように『正解に限りなく近い』解答であったか」を開示するのは、正誤判定完了後の解答フォロー時に実施します。
問題や正誤判定不備の取扱
問題や正誤判定に対して疑義がある場合の取扱については以下のとおりです。
参加者側からの「チャレンジ」制度
まず、参加者側から疑義を問う「チャレンジ」制度について説明します。
なお、早押しクイズに参加している人を参加者と定義し、観客席にいる人からの疑義は受け付けないものとします。
1.チャレンジの対象
以下について、参加者から疑義を受け付けます。
- 不正解の判定に対する、別解の指摘
(解答者が疑義を問う権利があります。) - 正解の判定に対する、聞き取り間違いなどの不正解の疑義の指摘
(解答者以外の参加者に疑義を問う権利があります。) - 問題不備による判定無効の指摘
(参加者全員に疑義を問う権利があります。)
2.チャレンジのタイミング
チャレンジのタイミングは次の問題に移る、すなわち「問題読みが『問題』と発する瞬間」までとします。
それを過ぎた場合は例え間違った判定だとしても、当初の正誤判定を有効とします。
3.権利行使の回数
チャレンジの権利は本大会の中で各人1回限りとします。
ただし、チャレンジの結果、正誤判定を訂正したり、問題を取り消した場合、権利を消費しません。
正誤判定者による再調査
参加者から疑義がなくても、正誤判定者判断により再調査をすることがあります。その場合は、参加者のチャレンジの権利は消費しません。
また、エンドレスチャンスの場合、用意された正解とは違うが、正誤判定者判断による再調査が必要だと判断した場合、その時点で「一旦✕」と宣言します。
当該問題の正誤判定終了まで暫定的に進行させますが、終了後再調査を実施した上、以下の取扱とします。
- 問題不備の場合、当該問題のすべての判定を無効とする。
- 不正解を正解とする場合、「一旦✕」と宣言した後の判定を無効とする。
別解の調査手続き
正誤判定を再調査する中で、特に別解の有無を存在する場合は以下の通りの手続きを踏むものとします。
- 別解の調査については検索エンジン(Google)を利用する。
- 正誤判定者は再調査をする際に、検索ワードを宣言する。
- 宣言した検索ワードを、検索エンジン(Google)に入力し、上位のページに記載されている結果から別解の有無を判定する。
まとめ
以上で、「1○に貴賤なし」の正誤判定基準について開示しました。
今まで、上記のことについて、詳しい方法まで突っ込んで開示したものはないと思います。ただ、これを開示しておかないと、参加者全体の共通認識にならないと思い、分量は多いですが、今回開示しておきます。
正誤判定基準を開示しておかないと、正誤判定者と一緒にクイズをしている人のほうが、癖や価値観を熟知している分有利になってしまい、公平な正誤判定が実現できません。
内容がかなり多く、正直僕もこの通り判定できるかどうか自信はありませんが、できるだけこの内容に沿って、冷徹に判定する予定です。また、参加者の皆さまについても、ここで開示した内容と齟齬があれば、ご指摘いただければ幸いです。